早期再分極と早期再分極症候群の違い
早期再分極:心電図変化を指す
早期再分極症候群(ERS):早期再分極+(器質的心疾患のないVF/VTor原因不明のCPA/心臓突然死)
早期祭分極
有所見率:3-24% 若年男性/アフリカ人/アジア人に多い。加齢と共に有所見率は低下していく。
下壁誘導の2誘導以上 or/and 側壁誘導の2誘導以上に0.1mV以上のJ点上昇を伴う。
(下壁誘導/側壁誘導のJ点上昇に注目(V4-6は診断的価値に乏しい)
一次予防でのICDの植え込みに関するコンセンサスはない。
健康診断やスクリーニングで早期再分極を認めたとしても、将来的にVFを発症するリスクは低い。
早期再分極症候群
特発性VFの一種である。
イオンチャネル異常により心外膜側と心内膜側で電位の勾配ができることが原因と考えられている。
(外向き電流の増加か、内向き電流の減少)
【診断基準】
特発性VF/VTであるからVF/VTを起こさないと診断とならない。
有用性は定まっていないが、このような診断基準もある。
ちなみによく言う家族歴の年齢って?
Brugada症候群(BRS) においては40歳以下の心臓突然死(SCD)の家族歴はMAEs(Major arryhthmic events)に関連する。
(Pattara Rattanawong et al. Journal of the American Heart Association. 2021;10:e019788)
ガイドラインでは45歳以下のSCDが診断項目に上がっている。
【治療】
ICD!!!
はっきりとVT/VFと思えば入れる。そうでない時は入れない。
ガイドラインではグレーゾーンへの植え込みはあまり推奨されていない印象
心原性失神とそれ以外かの鑑別は次回!
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